まずは正解を見せるところから
低学年の指導で大切なのは、まず最初に“正解”を見せること。
ここが抜けてしまうと、どれだけ言葉を尽くしても、なかなか伝わりません。
たとえば守備でも打撃でも、「こうやってやるんだよ」と手本を見せてから教えるのと、言葉だけで説明するのとでは、子どもたちの理解度がまるで違います。
まずは見せる。これがスタートライン。
この考え方、まさにあの名言に通じます。
「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
――山本五十六の言葉ですが、これ、少年野球の指導そのものだと日々感じます。
低学年の子たちは、まだまだ“感覚”より“イメージ”で動くことが多い。
だからこそ、まずは目で見て納得できる手本を用意することが重要です。
手本を見せたあとは、言葉で補足してから、実際にやらせてみる。
その上で「ここがよかったね」「次はこうしてみよう」と、振り返りながら進めていく。
この流れを意識するだけで、グンと吸収力が変わってきます。
指導者をやってみて、あらためて実感したのは――
野球って、ほんっとうに難しい。
打つ・投げる・捕る・走る……どれも一つひとつに技術が詰まっていて、しかもそれを試合の中で一瞬で判断しながらやるわけですから、そりゃあ簡単じゃない。
だからこそ、伝える側も「できない前提」で寄り添っていく必要があると思っています。
「何でできないんだ!」じゃなくて、
「できるようになるまでの道のりを、一緒に進んでいこう」という姿勢。
そういう気持ちで接すると、子どもたちも自然と心を開いてくれるし、練習への意欲も変わってきます。
特に低学年は、ひとつできるようになるたびに、自信の目がキラキラっと光る。
その瞬間を見るのが、何より楽しいんですよね。
野球の技術はもちろん大切。
でも、その前に「教え方」や「伝え方」が子どもたちに合っているか。
それを大人の側がちゃんと見直すことが、実は一番の“チーム強化”なんじゃないかと感じています。
さあ、今日もグラウンドで“手本”から始めましょう!

